7月5日HOME名古屋戦
定時まできっちり働いた後、最大戦速で自転車を漕いで清五郎へ。
蒸し暑い中、弁天橋を渡り、連れ込み街を抜けて、スタジアムに到着すると、ちょうど選手紹介の時間だった。
この日のスタメンは、
GK:北野
DF:内田、千代反田、永田、松尾
MF:マルシオ・リシャルデス、本間勲、千葉、松下
FW:アレッサンドロ、矢野貴章
という今季前半戦のベストメンバー、松尾が戻ってきたのが大きかった。
対する名古屋は、GK楢崎、MF中村、FWヨンセン&玉田あたりがビックネーム。
リーグ2位につけている割には、「夏の名古屋は新潟で弱い」というジンクスのせいか、さほどテンションは上がらない。
キックオフからしばらく名古屋の猛攻が続く。
◇新潟の守備ブロックはリアリズム路線
新潟の守備は、基本的にペナルティエリア付近まで最終ラインを下げて守備ブロックをととのえる方式なのだが、守備ラインを下げているところのスペースを上手く使われ、サイドから崩されるパターンが何度か生じる。
新潟がしのぎきれたのは、名古屋がサイド重視の戦術に固執したからであって、クロスを入れられてもセンターではじき返せていた。
1回でも中央から玉田に抜け出されたりしていたら、多分守備プランが狂ってしまっていたのではないだろうか。
新潟の守備ブロックは、基本的に千代反田がヨンセンをケア、永田が玉田および危険エリアに進出してきたMFをケア、さらに中央に千葉をどかっと据えて、中央のスペースを消すという、ややクラシカルなものであった。
攻撃がモダン指向な分、守備のどん引き&跳ね返し路線が古臭く感じられたが、これが鈴木流のリアリズムなのだろう。
この形の弱点は、攻めに転じたとき前線に選手が足りなくなるところにあるのだが、何度ボールを失ってもねばっこく守る姿勢には精神力を感じた。
◇一進一退の攻防
名古屋が攻めづかれてくると、新潟のパス&ムーブの攻撃が徐々に効いてくる。
内田が攻撃のアクセントになっているのは相変わらずだが、右サイドはマルシオが徹底的にマークされいて、爆発力をそがれていた。
一方の左サイドは、松尾&松下が絶好調で、とくに松尾は負傷明けとは思えない好調さだった。
マッチアップした竹内(?)は、どうも松尾タイプが苦手なようで、読みがことごとく外れていたように見えた。
前半は、まぁイーブンな感じで終了。
ハーフタイムに小腹がすいたのでスナック類を買い求めにいったら、ほとんど売り切れでびっくりした。
後半がはじまると、しばらく新潟のペース。
ファールをなんども貰うほど、球際に執着する新潟に対して、名古屋は矢野貴章をファールを止めるくらいで、わりと淡白な印象だった。
で、マルシオが強烈スライディングで奪い取ったボールが、フリーの内田のところに入り、ルックアップモーションを入れて、精密クロスがファーサイドへ入る。
走り込んできた松下が、どんぴしゃりで楢崎の動きの逆をついて(ニアだったっけ?)先取点。
◇采配の差と勝負の綾
このまま押せ押せモードになるかと思ったら、ピクシーが杉本、巻弟を投入。
東欧っぽい強気の采配。
一方の鈴木監督は、動かないのか、動けないのか、交代の気配を見せない。
ブラジルコンビに長駆すた本間勲が合わせるなど、モダンな攻撃パターンも見られたが、なかなか追加点が奪えないまま、攻め疲れが見え始める。
やや名古屋に流れが引き戻される中、コーナーキックを増川に浮き気味にあわされて同点となる。
あのコースはなかなか止められないだろう。
今思えば、ここで鈴木監督が「動かなかった」ことが勝負の明暗を分けた。
◇異次元の男、松尾。そして代表帰りの男、矢野貴章
やや運動量がおち、プレスが緩慢になる中、空気を読めない男、松尾が左サイドをなんども切り裂いてチャンスを作る。
松尾のすごいところは、切れ込むかえぐるかチョイスするタイミングが、普通のサイド系の選手より半拍はやいところで、計算なのか天然なのか、そこで裏打ちっぽいリズムになるところだと思った。
そんなこんなで左サイドを制圧した流れの中、ペナルティエリア左側ぎりぎりにいた矢野貴章に、流れの中からボールが入る。
この日最大の見所は、ここで矢野貴章が流すでもなく、戻すでもなく、ためたところであった。
矢野貴章は、懐の深さを生かすと、足元でキープすることはわりとあっさりと出来る。
ただ、シュートモーションが大きすぎるのか、周囲が見えすぎているのか、なかなかシュートまでもっていけないという弱点をもっている。
このプレイで矢野貴章は、パスかシュートか周囲に悟らせないあいまいなターンとボディシェイプで、シュートモーションの時間を稼ぎ、足を振り抜いていた。
いままでの矢野貴章の必殺技メニューにはなかった、あいまいにためてシュートという型であった。
まぐれか、必然かは分からないが、このプレイにより、相手DFにあたったボールは、楢崎の逆をついてころころとゴールラインを割る。
勝ち越しゴール。
俄然、ヒートアップするG裏。
ここからの攻防も見応えがあったが、米山投入でカードを使い切っていたピクシーには打てる手はなかった。
一方、動かなかった鈴木監督は、選手のメンタル面の流れを途切れさせず、攻めても守っても主導権をとり続けることに成功。
最後の最後であぶないフリーキックもあったが、なんとかしのいでタイムアップ。
二試合連続のハルオSwingなども繰り出され、ホームゲームらしい雰囲気が醸し出される。
ヒーローインタビューの矢野貴章は、うれしさよりもへばった感じが伝わってきて、ほんとにご苦労様であった。
ご機嫌な感じで自転車を漕いで、空腹を抱えたまま帰宅。
こんな感じで、夏を乗り切りたいものです。
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