2009年3月29日ナビスコ予選HOME磐田戦
午後休をとって清五郎へ。
シャトルバスの乗客はホーム開幕戦に比べるとさすがに少なかった。
昼食用に菓子パンを購入していたが、Nゲートに向かう途中イタリアンがタイムセールになっていたので、ホワイトイタリアンを購入。炭水化物まつり。
スタジアムに入っても観客席は空席が目立っていた。
日曜日なのにと悲観すべきか、ナビスコ杯予選だからと楽観すべきか。
空は青空も見えるような、新潟としてはいい天気だが、その分気温が低かったようだ。
日本海側特有の、湿った空気がずんと冷えているような寒さがスタジアムを覆っていた。
もうちょっと暖かいか、あるいは風がびゅんびゅん吹いているような荒天であれば、スタジアムの熱気もまた変わっていただろうが、試合内容うんぬんの前に、なんとなく静かにしていたいような独特の雰囲気だったように思う。
ナ杯予選開幕の前節はAWAYで大宮に2-1で負けていた。
結果とゴールシーンしか見ていないが、この試合は、矢野貴章には代表から召集令状がとどくわ、内田は大分の芝にやられて負傷欠場だわ、という右サイド総入れ替えな状態で、かつ、契約上の大人の事情でペドロジュニオールが出場できないという飛車角落ちな布陣だったので、まぁやむを得ないといったところだ。
で、ホームに戻っての磐田戦。
布陣は、
GK:北野
DF:酒井高徳、千代反田、永田、ジウトン
MF:マルシオ・リシャルデス、本間勲、松下
FW:チョヨンチョル、大島、ペドロ・ジュニオール
というかたち。
内田、矢野貴章のラインがまるまる若手に交換されてしまっているところが目下首位に鎮座するリーグ戦仕様と違うところ。
対する磐田は、好調なジウシーニョを擁し、名前の通ったあたりだと前田遼一、太田吉彰などが起用されていた。
試合が始まると、きっちり守る磐田と攻勢をかける新潟といった流れになる。
磐田も攻めないわけではないが、ジウトンのスペースを執拗に突く分、単調になっているような雰囲気もあった。
新潟の守備は、前線から積極的にチェックをかけてミスを誘うスタイルと、自陣に差し込まれたときは両翼を下げてねちっこく守るスタイルを混ぜた安定感のあるものであった。
ただ、単純なパスミスからのショートカウンターを何度か食らっていたのはいただけなかった。
G裏のヤジにはジウトンを揶揄するようなものが多くなっているが、個人的には守備のスタイルがやや日本向きでないだけで、さぼらず守備意識を保てる選手だと思っている。
攻撃面でも単純にクロスをあげたり、中に切れ込むだけでなく、いろいろ工夫しているっぽい。
この日は、オーバーラップして、相手のペナルティアーク付近まで進入し、二つまたぎフェイントっぽいフェイクを入れて、なにか仕掛けるのかと思ったら、加速してきたPJにシンプルにパス、というプレイを披露していた。
一連の動きにセンスのよさを感じた。
間合いが面白いので、思わず笑ってしまうというのはあるのだけれど。
PJは時代劇の殺陣のように美しく相手守備陣をドリブルで切り裂いていく。
ドリブルのときにボールをさらす間合いがなんとも不思議な感じである。
自分の体の側面付近に、ざっくりとした感じでボールをさらし、相対するDFの意識を誘い出して、バランスを崩させつつ、逆をとってバサっとやったら、次の切られ役へ、みたいなシーンがあって、しびれた。
サッカーというより、フットボール、フスバール、フチボルとかいった「足をつかった競技」を感じさせてくれるプレイヤーだ。
対してジウトンは、相手DFの足にひっかかったら、卓越した身体能力、というより「がたいの大きさ」にものをいわせて、相手の動きを封じこめ、ぐうの音も出なくなったところでボールを掻き出してドリブル再開という難易度の高いドリブルテクニックを持っているようだ(そんな技はあるのだろうか)。
ファールにならないところに「巧」の技を感じる。千葉ちゃんあたりが覚えると有効かもしれない。
こういった局面局面での技のおもしろさの他に、戦術面でもこの試合は面白かった。
右サイドのヨンチョル&高徳は、若武者なわりにバランスをとろうとするのか、リズムを落ち着かせることに意識がいってしまい、この試合ではリズムに変化を持たせることができなかったようにみえた。
トラップしたボールを必ずおさめてしまうのはあまり工夫しているとはいえない。
フィールド全体でみると、左サイドのPJ&ジウトンがリズムチェンジャー機能をもっているから、右はどうしてもバランサーということになる。、
今季のチームの基本戦術としてはいいのだろうが、内田&貴章がバランスをとりつつもスペースをコントロールすることで変化をつけることができるのに対して、若い衆コンビは、スペースを同じように利用して同じように守備網に引っかかっていた。
あと、ジウトンのところの守備のもろさは、内田&貴章コンビのときは、オートマティックに左スライドして、相手が遅攻に切り替える頃には、貴章が自陣深くまで戻っているというかたちでカバーされているようなのだが、この試合ではそういったなめらかさがなかったように思った。
もっとも、これは磐田の攻めのかたちがシンプルだったことによるものかも知れない。
試合は、両チームが自陣左サイドを狙われ、攻めに転ずると右を狙うというような雰囲気になっていた。
大島は相変わらず、ポストプレイと相手CBを釘付けにする機能しているようだったが、試合の流れからは切り離されていることが多かった。チームの熟成が進むと、大島と中盤の選手がからんで真ん中をもっと有効に使えるようになるものと思われる。
楽しみなポイントの一つである。
後半に入っても、試合の構図は同じで、新潟がばたついて危ないシーンが何度かあったが、北野と守備陣が処理して失点まではいかなかった。
で、満を持して矢野貴章投入。
貴章は、今年始めたばかりにもかかわらず右サイドのウィングとしての動きが整理されており、マッチアップした相手のSBをだいぶ慌てさせているように見えた。
ボールをスペースに蹴り出しておいて俊敏さというより加速力で勝負するというのは、すごく漫画的で血をたぎらせるものがある。
今後崩し方のレパートリーが増えてきたら、ちょっと大変な選手になってしまいそうだ。
高徳のところに、今季初登場の松尾を投入し、さらに松下に代えて田中亜土夢を投入するなど、新しいパターンも試されるが、得点まではいたらない。
結局、スコアレスドローのままタイムアップ。
寒いわ、得点は入らないわで、あまり万人受けするゲームでは無かったと思うが、個人的には楽しめた。
今季のチームの熟成していく方向が見えたような気がする。
帰路、マイド氏と上に書いたようなことをだらだろしゃべりながら歩いていたら、縁石で足を滑らせて久しぶりに大転倒し、擦り傷だらけになる。
血まみれの両手と右膝をとりあえず水で洗い、コンビニで絆創膏を買って応急処置。
で、「この程度の傷で、生ビールをあきらめられるかよ」という、じゃっかんピントのずれた少年ジャンプ的な判断のもと、駅南で引き分け残念飲み会を開催する。
散会後、めったにない擦り傷だらけ状態ということで、駅のマツモトキヨシで最新型の絆創膏「キズパワーパッド」を奮発して購入し、帰宅後傷に貼ってみた。
この絆創膏は、かなりSFチックな風情があり、ビーバップハイスクールというよりは、アキラとか攻殻機動隊な感じである。
それが、3枚も貼ってあるので、目下わが両掌と片膝は「ちょういかす」感じになっている。
まぁ痛いには痛いんだけどけどね(笑)。

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