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2013年2月20日 (水)

10番の不在から、センチメンタルに2012年を振り返る

“奇跡の残留”のシーズンとしてしかアルビの歴史に刻まれないであろう2012年の記憶は、2013年2月中旬現在、在庫一掃セール終盤の陳列棚のように、がらんとしている。

前のシーズンの記憶などというものは、得てしてそういうものであるが、まぁ感傷的になれなくもない。

とくに、長く記憶の片隅にひっかかり続けそうな予感があるのは、ミシェウがボールを持ったときのなんともいえないわくわく感と、またかよというマンネリ感が交錯する独特の気分である。

ミシェウは、ここ2年くらいのアルビの攻撃の核であり、ミシェウ不在の試合は得点力が目に見えて落ちるくらいの中心選手であった。

一方で、モダンフットボール感がないプレイスタイルを真骨頂としている選手であったため、新潟の攻撃が低迷する一因にもなっていた。

スピードを極限まで0に近づけて、DFを引きつけたのちに詐術めいたフェイントであざやかにすりぬけていく様子は、魔法というかトリックというか、とにかく金を払ってみるべきものではあったが、欧州サッカーなどを見慣れたサッカーファンからしてみれば、前時代的なものに映っていたのであろう。

ミシェウのあのプレイスタイルは10番的ではなく、強いていうなら、7番とか11番を背負う選手の動きなのではないかと思うが、ミシェウはそのどちらの番号もつけず、8番をつけたのちマルシオリシャルデスから10番を引き継ぎ、そしてアルビを去っていった。

こういう背番号のちぐはぐさ加減も、地方のプロビンチャっぽい現象で、新潟の味わいのひとつであろう。

ミシェウがつけていたエースナンバー10番は、2013年開幕時には空白のままである。

今季はおそらく8番を背負ったレオ・シルバがやや後方から攻撃のタクトを振る、ややモダンなスタイルになるのではないか。

新潟の10番は伝統的にブラジル人のアタッカーのための番号であるが、ブラジル経済が好調でなかなかいい選手が引き当てられない昨今、もしかすると次の10番は、日本人か韓国人、あるいは別の国籍の選手が背負うことになるのかもしれない。

ユーミンの最後の春休み風のセンチメントを織り交ぜて、去っていった2012年とミシェウのプレイを思い起こそうとしてみたが、あまりセンチメンタルにならなかった。

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