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2019年4月28日 (日)

第10節終了時点での勝ち点勘定メモと次節AWAY水戸戦の展望

◇ 第10節終了時点で勝ち点13の11位

 

2019年シーズン第10節は、引き分け2つ。

めずらしくドローゲームが少ない節だった。

3得点以上取ったチームは2チーム。

栃木相手に長崎が3点。千葉相手に横浜FCが3点。

長崎はFW呉屋が点を取っている。GW明けにAWAYで対戦するので要警戒。

引き分け2つなのでリーグ全体で発生した勝ち点は29。

勝ち点1組4チームのうち1チームが新潟なのは昇格戦線的には望ましくない結果。

無敗の水戸が勝ち点を22に伸ばし首位。

  • 勝ち点22:水戸

  • 勝ち点20:大宮

  • 勝ち点19:甲府

  • 勝ち点18:山形、柏

  • 勝ち点16:琉球

  • 勝ち点15:金沢、岡山、、京都

  • 勝ち点14:長崎

  • 勝ち点13:新潟、横浜、町田

新潟は9節終え11位。勝ち3、分け4、負け3。首位との勝ち点差は9。

監督交代の初戦は、内容は悪くないが勝ち点的には厳しい結果となった。下位チームとの勝ち点差が詰まってきているのが辛いところ。

2017降格組の甲府、大宮のエンジンがかかりはじめているのが不気味。

特に大宮は連勝中でいやな感じだ。

 

◇ 次節への展望

 

水戸は敗けなしの首位。

事前情報だと攻守に手堅い模様。

監督は2年目の長谷部茂利。ヴェルディ川崎に在籍していた長谷部だ。

アルビレックスサイドの見所は、

  • 吉永監督はやくも正念場。ここで勝利しないと昇格戦線的にも興行的にも苦境。逆に勝利すれば展望がひろがる大一番。

  • シルビーニョ、カウエという2枚の大駒の使い方が整理されたか?

  • 特にカウエは、相手チームのスカウティングで対策が進んでいる模様。攻撃面での怖さが欲しいところ。

  • 矢野貴章は復帰するか?

よそさまの対戦カードはというと、

  • 土曜日開催で山形が勝利し、長崎、甲府、琉球、町田が引き分け。

  • 日曜開催組は上位勢の直接対決はないので、新潟が勝って大宮が千葉に勝つと大宮が首位に踊り出ることになる計算。千葉がんばれ!

新潟は、勝ち点3確保できると勝ち点16となる。

土曜日開催分を反映すると最大7位まで上昇できるが、敗けると16位くらいまで沈む目もある。スリリング。

吉永監督2戦目の大一番、上昇気流に乗りたいところだ。

 

2019年4月23日 (火)

2019年4月20日AWAY東京ヴェルディ戦観戦メモ

試合当日は別件でライブ観戦できなかったため、速報などで引き分けという結果を知る。

家のインターネット環境の不調などのトラブルもあり、後日、DAZNで録画観戦。

 

◇ スターティングメンバー

 

  • GK: 大谷

  • DF: 川口 広瀬 大武 新井

  • MF: 加藤大 カウエ 渡邊凌磨 シルビーニョ 高木

  • FW: レオナルド

  • SUB:GK 田口

  • SUB:DF 渡辺泰基

  • SUB:MF 本間至恩 小川

  • SUB:FW 渡邊新太、フランシス、田中達也

 

新監督初陣ということもあって、スターティングメンバーに変化があった。

メンバー表の構成的には4-5-1となったが、シルビーニョを攻撃時のトップ下的なところにいれる布陣で、システム的には大きな役割の変更はない模様。

CBに広瀬を入れ、新井を左SBに移動。渡邊泰基はSUBに控える。

中盤の前目中央付近でシルビーニョをうろつかせ、相手を混乱させる作戦か。

トップにはレオナルド。

MFのSUBには小川、本間至恩を起用。本間至恩は、緊急時の総攻撃要員か?

FWのSUBに、田中達也を起用。

小川と田中達也は、後半難しくなったとき要員だと思ったが、実際そうなった。

新井を左SBでもスタメンに入れるというのは、やはり試合を通して使いたい選手だということなのだろう。

スタメンに3人、SUBに1人という豪華ブラジル人4人体制は変わらず。

東京はネマチャコイッチを1トップに置く4-5-1。新潟に在籍していたこともある佐藤優平が9番を背負って主力である。

 

◇ 3試合連続の引き分け試合、複数失点は止まるが複数得点も止まる

 

試合開始から新潟が攻勢をとる展開となる。

開始5分に右CKからレオナルドとシルビーニョのツインシュートが決まり、先制。得点者はレオナルド。

そこからも新潟が攻める時間が続く。

新井はきちんとアップダウンをして左SBの役割をそつなくこなしていた。

高木が古巣対決ということもあって好調。

25分には加藤大がシルビーニョのパスに抜け出して惜しくもオフサイドとなるシーンがあった。ああいうかたちは今迄あまりなかった。

ヴェルデイ守備陣はシルビーニョを捕まえきれないように見えた。

後半は一転、開始からヴェルディがテンポよく攻める展開となる。

シルビーニョがあまり守備に組み込まれていない分、人数のバランスが崩れているように見えた。

そんななか、広瀬のパスが端戸に狙われて、鮮やかに得点される。

新潟は攻めざるを得ない状況となるが、疲労と相手の対応力の向上によって、前半のようにきれいには攻め切れない。

カウエのパス精度は今節も改善されず。ちょっと深刻な弱点になりつつあるのでは。守備の要なだけに難しいところ。

74分にはカウンターで猛然とダッシュする渡邊凌磨にパスを「出さず」、キーパー正面ミドルを打って外すシルビーニョ、がっかりする凌磨という一幕もあり。

77分フランシス投入。シルビーニョアウト。交代カードの切りづらい試合展開ではあったが結果的には引き分けに終わる一因となったか。

81分、右から左に振る展開からクロスが入り高木のヘッドが炸裂。しかし、枠を外したうえにオフサイドフラッグも上がる。

その後、田中達也をレオナルドと替え、小川を高木に替えて投入。

渡邊凌磨もだいふ疲労している雰囲気だったが、決定力に期待しているものと見え、ピッチに残した。

渡邊新太を投入しなかったのは、おそらくフランシスにパスを供給するスタイルで決定機をつくり、渡邊凌磨あたりに追加点を決めさせる意図だったのだろう。

89分田中達也、川口のクロスにヘッド。しかし、あわず。

期待のロスタイムも、いいところまで行くのだが得点までは至らずタイムアップ。

好試合ではあったが、結果は1-1の引き分け。

 

◇ ロケットスタートというわけにはいかなかったが、、

 

試合内容は期待が持てる内容だった。初采配にもかかわらず、後半序盤を除き主導権をとれていたのはよかった。

惜しいシーンも多くあったのだが、結果的には、2点目が取れなかったことにより難しい試合となった。

広瀬のミスはいただけない。

だが、ミスで失なった1点の重みを勝利によって軽減できなかったことは、チームのメンタルマネジメント的にうまくなかったと思う。

昇格争いへの本格参入は、今節の引き分けによってやや遠のいた。

首位との勝ち点差が9と広がり、3勝分となった。もっとも今季のJ2は混戦模様だから、まだ非常事態宣言という状況でもない。

幸か不幸か、次節は首位水戸との対戦なので、とりあえず水戸との差を6点に詰めるチャンスではある。

今節は吉永アルビの試運転と割り切ることにして、シーズン終了後に「反撃ののろしは第11節水戸戦から上がった」というふうに語れるようにしたいところだ。

 

2019年4月19日 (金)

第9節終了時点での勝ち点勘定メモと次節AWAY東京戦の展望

 

◇ 第9節終了時点で勝ち点13で9位という現状をどうみるか?

 

2019年シーズン第9節は、引き分け5つ。

3得点以上取ったチームは1チーム。岐阜相手に長崎が4点。

引き分け5つなのでリーグ全体で発生した勝ち点は23。

無敗の水戸が勝ち点を19に伸ばし首位。

山形は新潟と引き分けたので勝ち点18で2位に下落。

第9節終了時点の勝ち点の並び具合は下記のとおり。

  • 勝ち点19:甲府

  • 勝ち点18:山形

  • 勝ち点17:大宮、柏

  • 勝ち点16:甲府、琉球

  • 勝ち点15:京都

  • 勝ち点14:金沢

  • 勝ち点13:町田

  • 勝ち点12:新潟、岡山、徳島

新潟は9節を終え10位。勝ち3、分け3、負け3で、3ならび。

J1であれば、10位は普通の滑り出しだが、ここは上位2位までに食い込むことが至上命題のJ2。

あえなく、監督交代となった。

2018シーズンの第9節を調べてみると新潟が13位で勝ち点は11点、勝ち点11でならぶ松本が12位。この節で松本に追い抜かれている。

ここらへんで、ぐいっと上昇機運を掴んでおかないと、昇格戦線に残れないという読みも経営陣にはあるのだろう。

 

◇ 次節への展望

 

東京ヴェルディは9節を終えて勝ち点9。黒星が先行している状況。

林陵平が今季のエースで4点とっている。

新潟がらみだと佐藤優平が在籍。

監督はイングランド人のギャリーホワイト。各地の代表監督を歴任してきた44歳。1年目なのでまださほどこなれてはいなさそうだ。

アルビレックスサイドの見所は、

  • 吉永監督の手腕。短い時間のなかでどのようなアレンジを加えたか?

  • 複数失点がつづくが、CB、CMFのセンターブロックの面子に手を入れるか?

  • 外国人助っ人の使い方は?

よそさまの対戦カードはというと、

  • 首位水戸はAWAYで岐阜戦。岐阜の奮起に期待。

  • 山形はHOME山口戦。ここも山口の奮起に期待。

  • 大宮はAWAY町田戦。引き分けが望ましい。

  • 柏はAWAY金沢戦。このカードもも引き分け希望。

  • 甲府はHOME京都。このカードもも引き分け希望。上位対決は引き分けないと抜け出されてしまうので切実。

  • 琉球はHOME鹿児島戦。琉球はここを勝たないと本格的に失速ということになりそう。

新潟は、勝ち点3確保できると勝ち点15となる。中位からは脱出できないが、勝たないとゴールデンウィークのAWAY水戸戦につながらず、HOME山口戦の観客数にも響く。

吉永監督には、完勝に近いきれいな勝ち方で初戦を飾ってもらいたい。

 

2019年4月17日 (水)

片渕監督解任についての雑感

2019年4月14日(日曜日)に片渕浩一郎監督の解任と吉永一明新監督の就任が発表された。

クラブの有料情報サイトであるモバアルZでは社長の説明動画が即日アップされ、サッカー情報サイトであるニイガタフットボールプレスには、記者会見の記事がその日のうちに掲載された。

どちらも有料メディアなので登録者しか閲覧できないわけだが、今季、開幕前に奮発して登録していたので、個人的にはスムーズにアクセスできた。

先行投資が報われたかたちだが、こんなかたちで役に立つとは思っていなかったので複雑ではある。

発表された当初はびっくりしたが、2日くらいつらつらいろいろ考えたのでメモを残しておく。

 

◇ クラブ経営という観点からの監督交代

 

新潟の監督交代は、極度の成績低迷およびにっちもさっちもいかない手詰り感から脱出するためというパターンが大半だった。

遠い昔には、いい結果を出した監督にそれなりの処遇を用意できなかったっぽい監督交代もあった。

交代ではないけれども意中の監督に断わられるというパターンもあったらしい。

今回の監督交代はそれらとはちょっと毛色が違って「クラブ経営という観点から見て求めている成績を残せていない」ので交代というロジックによるものだ。

今季ここまでのところ成績は思ったほどふるわないが、極端に悲観的な成績ではない。

また、戦術的な手詰り感も若干あるものの、まだチーム全体を覆っているというわけでもない。

しかし、是永社長の動画での説明を聞くと、現状の成績は経営的には「投資した分に見あう成績ではない」ということのようだ。

いわれてみればなるほどである。

 

▽ここまでのクラブへの投資と結果の整理

 

推測をまじえつつ整理するなら

  1. 昨季の成績不振に伴なう収入減に連動させ、ベテラン、有力選手を放出してチーム規模および選手のクオリティを縮小しなかった
  2. 新レギュレーションにあわせて外国人選手を7人雇う積極投資をおこなった
  3. メディア露出などを積極的に行い、ホームゲームへの入場者増加を狙った

というあたりが、金銭および人的コストの投資、しかもリスキーなくらいの積極投資なのだろう。それに対して

  1. 3勝3分3敗(ホームゲームは1勝1分2敗)
  2. 助っ人勢をサブにはいれている。しかし、スターティングメンバーに組みこめているのは昨季から在籍するカウエのみ
  3. 開幕以来うまくいっているようにみえた守備優先のチームづくりが他チームのスカウティングなどによってはやくも優位性を失ないつつある

という結果は見合わないという判断が下されたわけだ。

整理してみると、ロジカルな監督交代ではある。

直近の2試合では複数失点を交代で投入した外国勢によって鮮やかに挽回し引き分けにまで戻している。

これは大枚はたいて招いた助っ人勢が「外れ」ではなく、少なくとも攻撃面では有能であることを示している。

外国人助っ人は水ものなところがあるので、昨季のように外れ感がただよっているのであれば、クラブサイドも判断にもう少し迷っただろう。

しかし、なまじ有能であることを実戦の中で示したことが今回の判断の背中を押したとも考えられる。

 

▽片渕監督の未完のチーム構築プランを想像する

 

片渕監督のチーム構築プランは、起用したメンバーや布陣から想像すれば、次のように手堅いものであった。

  • 守備は極端なドン引きブロック方式ではないが、人数をかけてリトリートしつつ丁寧に守る
  • 攻撃はセオリックにサイドから。手数をかけずクロスを入れることを基本とする
  • ゲームの前半はイーブンな状態で消耗戦に持ち込む。状況にあわせて、有力選手や助っ人勢を投入し試合を決める
  • 中長期的には、リーグ戦中盤以降で外国人勢を攻守に融合させ、尻上がりに調子をあげていく

残念ながらこれらは推測であり、収穫期を迎えることなく終わってしまった。

片渕監督のこれまでの功績に対するサポーターとしての思いもあるが、なにより片渕アルビがどのように進んでいくのかを観ることができなくなったことに寂しさを感じる。

岡山戦、山形戦さえうまく転がれば、まだ続きを見ることができたと思う。

たらればはきりがないが、イヨンジェと大槻さえ好調でなければ、連勝して快進撃に転ずるする目もあった。

もっとも、J2各チームのスカウティング能力は今季も高いので、もっと苦しいタイミングで攻撃が読切られ、守備も破綻するという悲劇的な未来予想図も描けるわけだが。

 

◇ クラブ経営の2つの側面 … エンタメ企業としての側面と文化インフラとしての側面

 

今回の監督交代劇しみじみと感じたのは、フットボールクラブの経営は多面的であるということだ。

 

▽エンターティメント企業としてのフットボールクラブ

 

プロスポーツなので、お客さんを楽しませ気持ちよく金を払わせてなんぼという、エンタメ産業というか興行的な中小企業としての側面を持っている。

今回の監督交代では、ホームゲームの不振という興行面で極めて深刻な現状が重くみられた。

是永社長は、各所でホームゲームを重視する発言をしているから、経営トップとしてホームゲームで1勝1分2敗という成績を、1サポーターが感じているよりも重く受け止めているのだと思う。

 

▽文化的インフラとしてのフットボールクラブ

 

一方で、サッカークラブにはスポーツ文化のインフラ的な側面もあって、これは長時間かけてじっくりと醸成していく類のものだ。

チームの成績や経営の浮き沈みにかかわらず、クラブが地域のなかで果たしていく役割は大きい。

ガンダムのオープニング風にいえば

「鳥屋野潟のほとりの巨大なスタジアムは、新潟人の第二の故郷となり、人々はアルビレックス新潟のある街で、子を産み、育て、そして死んでいった」

といった感じのクラブ観だろうか。

直後にコロニーが落ちてきそうなところがやや不穏だが。

 

▽2019年4月から2003年11月を想いつつ、現状の割り切れなさを整理する

 

2001年くらいから2003年にかけてのアルビレックス新潟がJ1に昇格するまでの熱狂は、いま思えばサッカークラブのエンタメ企業面と文化インフラ面の双方が大きく進展するという幸せな熱狂であった。

あの熱狂から10年以上のときが流れ、アルビレックス新潟の文化インフラ的な側面は、ハード・ソフトともにそれなりに地域に定着した。

そして、それらの維持コストも馬鹿にならない昨今、2000年代前半に生じた相乗効果はなかなかのぞめない。

端的にいえば「アルビレックス新潟」は新潟人の日常の一部になってしまっており、あまり関心を持たなくてもそこにあり続けるだろうという感覚を多く人が持っている。

この感覚は、熱狂的な水道愛好家や路線バス愛好家が少数派であるのと同様、よくも悪くもインフラに対する感覚である。

われわれ古参サポーターの多くは、新潟に漂うインフラ的アルビ像に馴染み、それぞれ思いおもいに個人的なエンターテイメントとしてのフットボールを楽しむスタイルでやっている。

飲み会でいえば「こっちはこっちで勝手にやってますから」的な手酌状態ともいえる。

一方、是永社長は「新潟には興行面、エンターテイメントとしての未開の沃野がまだある」というビジョンをもって積極投資に踏み切り、投資に見当った結果を得ようと奮闘している。

飲み会にたとえるなら「ここいらでもうひとつ御陽気に、ぱっと!」といった盛り上りを狙っているのだと思う。

飲み会にたとえるたことにより、分かり辛くなったか?

ともあれ、手酌状態の面々には、開幕前に発表された今季の積極路線は新鮮であったが、それで「みんながワクワクできる」かについては正直感度が鈍かった。

この鈍さが、4月の監督交代という決断に面食らう理由になっているようだ。

 

◇ 吉永新監督への期待と「よくお引き受けなすった」というエール

 

このタイミングで監督を引き受けた吉永新監督は相当な度胸の持主だ。

あるいは島本和彦の『逆境ナイン』の愛読者なのかも知れない。

勝算がなければ普通は引き受けないだろうから、そういう意味でも手腕が楽しみである。

次節、今週末の東京ヴェルディ戦までの時間は限られているので、人心掌握やトレーニングなど、どこまで独自色を出せるものなのだろうか。

われわれのような小心者には耐えられない痺れるシチュエーションであるが、よい結果が出ることを祈る。

 

2019年4月16日 (火)

2019年4月13日HOME山形戦観戦メモ

午前中、洗濯など家事をすませ、1200頃家を出発。

駅南のオレンジガーデンで折畳み座蒲団を購入し、シャトルバスでスタジアムまで移動。

みかづきのスタンドでイタリアンと生ビールを買い、ゲートをくぐる。

観戦仲間は早めのスタジアム入り。天気もよく、桜も満開でよい日和のなかでの観戦となった。

 

◇ スターティングメンバー

 

  • GK: 大谷

  • DF: 川口 新井 大武 渡邊泰基

  • MF: 渡邊凌磨 カウエ 加藤大 高木

  • FW: 田中達也 平松

  • SUB:GK 田口

  • SUB:DF 広瀬

  • SUB:MF 戸嶋、シルビーニョ

  • SUB:FW 渡邊新太、レオナルド、フランシス

スターティングメンバーは3-3で引き分けた前節岡山戦と同じ。

平松は連続起用。前節さほど活躍できなかったが今節はどうか?

渡邊凌磨も連続起用。

SUBには前節後半だけで2得点と大活躍だったフランシスが入る。同じく前節活躍したシルビーニョもSUB入り。両者ともスタメン起用ではないところは守備に難があるということか。

戸嶋とレオナルドがSUBに戻ってきた。

スタメンに入っているカウエも勘定に入れるとブラジル人が4人もいるという豪華な構成となっていた。

山形は3-4-3(戦評などをみると1トップ2シャドーの3-4-2-1だったようだ)の前の3枚が機能しているようで、阪野、大槻、坂元、および後半投入されるであろうジェフェルソンバイアーノが要警戒。

 

◇ 2試合連続の複数失点、複数得点の引き分け試合

 

試合開始から機能的に攻める山形と、それに対応する新潟という構図となる。

選手配置のギャップに、両チームがどのように対応するかが攻守の見所。

序盤は、さすがに首位にいるだけあって山形が攻守にこなれた様子であった。

3バックで守るわりに浅めのディフェンスラインをとったりするところが小憎らしい。

新潟は前半30分過ぎからシステムのずれに慣れてきたように見えた。

単純に観戦しているこちらの目が慣れてきただけかも知れないが、両サイドに発生するギャップへの対応のリズムが落ち着いてきた印象。

しかしそんな時間帯の前半41分、新潟の左サイドから右サイドにきれいにサイドチェンジを決められ、センター位置でスタンバっていた大槻にあざやかヘディングを決められる。

FW3枚への対応方法が見えてきたところで、その慣れを突かれたようなかたちだろうか。

山形の攻撃のバリエーションの多さにやられたような「シャッポを脱がざるをえない」失点。

前半は0-1で終了。

後半に入ると、新潟がシステムギャップを突く。

後半4分、3バックの右横のスペースを察知し、猛然と突入してくる川口とそれを感じた高木の絶妙パスが見事噛みあう。

川口はそのままゴールへ向かい、GKと1対1。そして右足でシュート。ゴールネットが揺れる。

見ている側も、おそらく川口も心拍数が跳ね上がった瞬間であった。

このままイーブンの体制でいければ、おそらく終盤用の助っ人勢を多数取りそろえている新潟が勝てた試合だった。

しかしながらそうは問屋がおろさない。

後半14分、新潟の左サイドで山形が攻め上がりながらのパス交換で攻め込む。

坂元が落としたボールを阪野がわりとフリーな状態で、中央の大槻にパス。大槻のトラップミスが川口の肩にあたって跳ね戻り、絶妙な壁パスとなる。

トラップが決まっていたら新井が対応できていたのだが。

1点とってイケイケな大槻は、そのボールにすかさず反応して右足シュート。きれいに決まる。

再度追う展開。

ベンチは、田中達也に替えてシルビーニョ、平松に替えてレオナルドを投入。

さらに加藤大に替えて、フランシスを投入。

前線にブラジル人3枚、中盤にも1枚という春のブラジルフェア状態となる。

この試合では、左OHの高木をセンターにもってきてバランスを取っていた模様。

猛攻のなか前節に引き続き、ロスタイムに同点弾。

川口のカウエ狙いのロングボールがゴール左に流れ、それをフランシスが拾う。

フランシスは中央レオナルドにパス。レオナルドのシュートは防がれるが、渡邊凌磨が押し込むという怒濤の展開でのゴールだった。

首位相手に終了間際の同点弾、というのは、たいへんがんばった感はある。

しかし、いままでの対戦歴に照らせば、ホームで山形にぎりぎりで追いついたというのはまったく喜べない結末だ。

文脈によってだいぶ味わいが違う結果となった。

 

◇ 終盤の怒濤のブラジル人アタック頼みの引き分け劇場

 

2試合連続で、複数失点となった。

最終盤のブラジル人アタックで引き分けまで戻すことができているので、大火傷にはなっていないが安定感はない。

やはり新潟の守備のウィークポイントが相手チームのスカウティングによって分析されているのだろう。

J2のスカウティング力とそれをゲームに反映させるチームの力は、J1よりシビアな印象がある。

この試合で気になったのは、中央の加藤大、カウエコンビの攻撃面での存在感の希薄さだった。

カウエはいいところにパスを出そうとするが、相手が警戒しているのか、はたまたパス精度に難があるのか、けっこうカットされるシーンがあった。

加藤大は、安全第一のバックパスが多すぎるように見えた。

あれは味方も一息つけるが、相手も一息つけるので、得点へのチームの意思はぼやけ、逆に「様子を見るぞ」という強い意思が伝わってしまう。

中盤のセンターで攻勢へのタクトが振られないというのが、ゲームを「優勢」から「圧倒的に優勢」にまでもっていけない一因となっている。

10番を背負っているのだから、1試合に2〜3度、ぎょっとするようなリスクを取りにいくパスを出して、敵味方を驚かせてもいいと思うのだが。

つらつら考えているうちに、片渕監督解任の報が飛び込んできた。

今季は春からいろいろ激動である。

 

2019年4月13日 (土)

第8節終了時点での勝ち点勘定メモと次節HOME山形戦の展望

 

◇ 第8節終了時点で勝ち点11で9位という現状をどうみるか?

 

2019年シーズン第8節は、引き分け6つ。

3得点以上取ったチームは岡山と新潟のみでしかも引き分け。

引き分け6つなのでリーグ全体で発生した勝ち点は27(※計算間違いを修正)。

山形が東京ヴェルディに逆転勝ちして勝ち点を17に伸ばし、首位に踊り出た。

第8節終了時点の勝ち点の並び具合は下記のとおり。

  • 勝ち点17:山形

  • 勝ち点16:甲府、水戸、柏

  • 勝ち点15:琉球

  • 勝ち点14:金沢、大宮

  • 勝ち点12:京都

  • 勝ち点11:新潟、岡山、徳島

新潟は8節終え、勝ち3、分け2、負け3で、勝ち負けが均衡。

得失点差も、2点黒字程度と千葉戦の貯金をちまちまと食いつぶしているような状況。

2018シーズンの第8節を調べてみると、岡山が勝ち点19で首位。新潟は勝ち点11で11位。優勝した松本は勝ち点8で15位と出遅れていた。

リーグ序盤戦は、昨シーズンとくらべて、接戦というか混戦というか、勝ち点差がつまっているようだ。

新潟はここからうまい具合に転がしていけば、まだまだ挽回できる位置につけているとはいえる。

悲観的にみれば、昨シーズンはこのあたりから混迷が始まったので、今季も失速の危険性はある。

 

◇ 次節への展望

 

山形は8節を終えて勝ち点17。開幕戦で岐阜に0-2で敗けている意外は黒星なし。

坂本、阪野、ジェフェルソンバイアーノらFWがきっちり点をとっている。

あと守備が堅い。

監督は3年目の木山隆之。中小クラブを率いて結果を残してきている監督の3年目なので熟成がすすんでいるようだ。

アルビレックスサイドの見所は、

  • ホーム初勝利がナイトゲームだったので、デイゲームでホーム2勝目を上げたいところ。

  • 前節の引き分けの立役者であるフランシス、シルビーニョのスタメン入りはあるか?サブに入れて連続起用はあるだろうが。

よそさまの対戦カードはというと、

  • 甲府はHOME水戸戦。今節の注目カード。引き分けろ〜。

  • 柏はHOME栃木戦。

  • 琉球はAWAY東京V戦。このまま失速してくれると新潟としては助かる。

  • 金沢はAWAY京都。このカードもも引き分け希望。

  • 大宮はHOME横浜FC戦。

新潟は、勝ち点3確保できると勝ち点14となる。まだプレーオフ出場圏には届かないが、上位陣の星取り次第では勝ち点3圏内に首位をとらえることができるようになる。

がんばってもらいたいところだ。

 

2019年4月 9日 (火)

2019年4月7日AWAY岡山戦観戦メモ

娘と昼飯を食べたのち、リビングのテレビに接続したAmazon Fire StickでDAZNアプリを起動し、ライブ観戦。

この日のDAZNは試合最終盤のいいところで突如「RETRY」表示が出て止まるトラブルが発生。

映画『アメリ』で子ども時代のアメリにテレビアンテナに小細工されるサッカー観戦中のおっさんのエピソードが出てくるが、ちょうどあんな感じだった。

急いでリロードしたので、ラストの得点シーンを観ることはできた。

父親にほぼ放っておかれた五歳娘は、絵本を鉛筆で筆写し簡易紙芝居をつくる作業に熱中していた。

 

◇ スターティングメンバー

 

  • GK: 大谷

  • DF: 川口 新井 大武 渡邊泰基

  • MF: 渡邊凌磨 カウエ 加藤大 高木

  • FW: 田中達也 平松

  • SUB:GK 田口

  • SUB:DF 広瀬

  • SUB:MF シルビーニョ、本間至恩、渡邊新太

  • SUB:FW フランシス チョヨンチョル

FWの組み合わせは、今季初起用でいきなりスターティングメンバーとなった平松と田中達也。

突然の平松起用は大型FW枠の1番手である矢野貴章になんらかのトラブルが発生したためだと思われる。

前節大活躍だった渡邊凌磨は連続起用。

SUBには今季2度目のベンチ入りとなったフランシス。前評判では、どこかで起用されるかもとのことだった。

岡山の要警戒はエースであるイヨンジェ。仲間、上田康太も得点を上げている。アルビがらみだと増田がサブに入っていた。

 

◇ 大量失点、大量得点の引き分け試合

 

試合前は、堅守ベースの両チームの我慢くらべになるかと予想していた。

しかしキックオフ直後、いきなり前半2分に大武のヘディングシュートが炸裂。

FKくずれのボールをおさめた泰基がファー気味のクロスを入れ、田中達也が折り返したところに走り込んできた大武のヘッドが決まるという流れであった。

得点はうれしかったが、試合の暖機運転が終了していないタイミングでの得点だったため、見ている側もピッチ上の選手も妙な雰囲気になる。

案の定、さほど間を置かず、ペナルティエリアに突っ込んでくるイヨンジェに対し、大武がスピードを読み間違えたようなスライディングをやらかしてしまいPKを献上。イエローカードも出た。

一連の流れの選択肢としては、コースを切る動きだけでも守備上問題なかったように見えた。

不用意なスライディングは、イヨンジェのスピードが予測以上であったのと、自身の得点直後でアドレナリンが脳内に残っていたことによるものだろう。

得点直後のDFの守備はイケイケになりがち、という攻守ともに通用する戦訓を得たようなかたち。

上田のPKのコースを読み、大谷は一度はストップする。しかし飛び込んできた仲間(一般名詞ではなく岡山の選手名ね)にヘッドで押し込まれ、あっけなく同点となる。

前半はそのまま終了。

期待の平松と渡邊凌磨はさほど目立たず。

後半開始直後、今度は岡山が暖機運転が終る前に新潟のゴールを急襲。

ゴール左脇の角度のないところからイヨンジェが強引にシュートを放ち、それがゴール対角に突き刺さる。

あれはマークについていた大武が身体を寄せて動きを止めるべきだったが、イエローをもらっていることもあって寄せきれなかったか。

試合が浮ついたところで岡山はたたみかけてくる。

左サイドの加藤大をいなした関戸が中央のレオミネイロにパス。レオミネイロはシュートモーションっぽいフェイントで最前線のイヨンジェにコントロールパス。

シュートモーションに気をとられて動きがずれた新井と川口の間に入り込んだイヨンジェがコースを丁寧につくシュート。

あえていえば関戸をあっさりフリーにしたマサルの守備が軽かっったところはあるが、前線の2枚の質の高さにやられたゴールであった。

イヨンジェのさわやか兄さんっぽい笑顔が小憎らしいがあとのまつり。

後半4分で3-1。2点差追いかける展開となる。

新潟は後半8分、まず田中達也に替えてフランシスを投入。さらに高木に替えてシルビーニョを投入。

2点差をつめるために守備のタスクをある程度捨てる采配だろう。

シルビーニョは、いつもにも増してせわしなく、闘志の表現なのか、いらついているようにも見えた。

このあたりから新潟の猛攻が開始され、岡山が時間を使いつつ守るような展開が続く。

岡山はここのところ終盤戦での失点が課題らしく、20分くらい残っているのに相手陣内のコーナーで時間をかけるようなプレイをみせていた。

あとから思えば、ああいうシーンでしらっとゴールを狙うような動き(鹿島っぽい奴ね)をしておけば新潟も多少警戒し守備にも意識を割いただろうが、岡山は台所事情を ピッチ上で表現しすぎたようだ。

新潟の反撃は、まずシルビーニョのやたらと速く低い弾道のCKがフランシスの胸にあたり、GK金山が反応しきれずゴールに吸いこまれるかたちで決まった。

岡山のスカウティングデータには加藤大、高木のコントロールされた弾道のCKしかなかっただろうから、あれにはびっくりしただろうし、見ている新潟サポ的にもびっくりした。

1点差を守り切るぞという気合十分の岡山と、それを攻めたてる新潟という構図のなか、片渕監督は後半38分に加藤大を下げて、渡邊新太を投入。

中盤の布陣はカウエをアンカーに置いて、渡邊凌磨、渡邊新太、シルビーニョを流動的に配置、フランシスは左ワイドにおいておくような並びに見えた。

カウエはボール奪取は申し分ないのだが、たまにパスがびっくりするほど雑なことがあるので、かなりリスクをとりにいった采配に見えた。

加藤大をベンチに下げる前よりもボールが自陣に戻ってくる時間が増えたように見えたが、岡山は逆に守り倒すという意思統一が緩んだようにも見えた。

岡山ベンチは、終盤攻撃のキーマンとなっていた仲間を下げ、大型DF増田を投入して跳ね返すぞというメッセージを発信。

90分を過ぎてから、新潟はペナルティエリアにボールを放り込むパワープレイを敢行。セカンドボールも拾えたので効果的な波状攻撃となる。

92分頃、渡邊凌磨が大武めがけて放り込んだロングパスを大武と田中裕介が競り合い、やや遅れてGK金山が飛び込んでくるかたちとなる。

田中が跳躍せずに踏ん張ったところに跳躍したGK金山が突っ込んで3者が交錯。

大武と金山だけの競り合いであれば大武のファウルになったと思うが、金山は踏ん張っている田中を支点とした回転運動で地面に落下したので、大武はお咎めなしのノーファールとなる。

金山を気づかうフランシスの気のいいあんちゃんぽさが印象に残った。

ややおかしな雰囲気となったところで、渡邊泰基がロングスロウ。カウエが競りにいってこぼれたボールは、シルビーニョの足元へ。

シルビーニョはシュートモーションに入るが、DFにブロックされミートできず。ボールはフランシスの右後方に落下する。

ここでフランシスは、ふつうのおっさんがやったら確実に腰をやってしまうような、腰の深い回転を使ってシュート。ボールはGKの逆を突いてゴールマウス正面ヘ吸い込まれる。

崩れる岡山、喜ぶ新潟。しばらくしてタイムアップ。

2点取ってからの引き分けと、2点取られてからの引き分けとでは後者の方がやってやった感はあるが、感情の動きはさておきにして引き分けは引き分け。

カウエに苦言らしきこというシルビーニョの様子も中継映像に映されていた。

敗けず嫌いは、引き分けでは満足できないのだろう。

収穫としては片渕監督はわりとリスキーな采配もやるし、やりきる力をチームとして涵養していることが分かったことか?

逆に課題は、相手のエースの止め方に工夫がなかったことと、浮足だつかたちでの失点癖がまだあることだと思った。

 

2019年4月 7日 (日)

2019年4月3日HOME町田戦観戦メモ

勤務日だったがナイトゲームだったのでスタジアム観戦。

一端帰宅して、セーターを着たりニット帽をかぶったりと防寒対策に万全を期したのち、シャトルバスでスタジアムヘ移動。

バスを降り、みかづきのブースでホワイトイタリアンの大盛りを購入。

寒いときはカレーイタリアンとかホワイトイタリアンとかソースが多い系のメニューの大盛りが冷めづらい。

ベルクマンの法則をイタリアンにあてはめたこのセオリーは、10年以上のスタジアムイタリアニストとしてのキャリアの中ですっかり身についているので、ほぼ自動化されている。

ゲートをくぐり、売店で生ビールを買い求めたのち(寒いのに)、観戦仲間と合流。

平日のナイトゲームということもあって参加者は少なかった。

観客数も8777人と少なめ。

結果的には8777人から町田サポを引いた人数が、ホーム初勝利の美酒、しかもかなり上質な奴を味わえたわけだ。

スタジアム通いがやめられないのは、こういうことがあるからだな。

 

◇ スターティングメンバー

 

  • GK: 大谷

  • DF: 川口 新井 大武 渡邊泰基

  • MF: 渡邊凌磨 カウエ 加藤大 高木

  • FW: 矢野貴章 渡邊新太

  • SUB:GK 田口

  • SUB:DF 広瀬

  • SUB:MF サムエル サントス、シルビーニョ、本間至恩

  • SUB:FW チョヨンチョル 矢野 貴章

レオナルドは2回休み。ロングバケーションにならなければよいが。

渡邊新太は2戦連続スターティングメンバー。FWの相方は矢野貴章。大型FWと俊敏なFWを組合せる大変にセオリックなツートップとなった。

戸嶋の定位置だった右OHには渡邊凌磨。前節徳島戦後半での活躍を買われての起用だろう。

SUBには怪我から復帰してきた広瀬が入った。

チョヨンチョルもSUB入り。

本間至恩は、中盤の2枚目の攻撃カードとしてのベンチ入りか。ちょっと前の渡邊凌磨の位置付けっぽい。

SUB枠で、大所帯のチームの序列を活性化しなければならないので、けっこうやりくりが大変そうだ。

町田のメンバー表では、ロメロ フランクがスターティングメンバーにいた。アルビがらみだと端山も在籍しているがサブにもいなかった。

あと、仙台にいた中島祐希がスタメンだった。これにはキックオフしてしばらくしてから気付いた。調べたら2年前から町田に所属していた。

DFの大谷尚輝は、大谷幸輝と1字違いだが、親戚か他人かのどちらかだろう(だいたいどちらかだけど)

 

◇ 得点力がない同士のどつきあい試合を、上質なゲームへと変貌させた渡邊凌磨の一撃

 

町田はウノゼロで2連勝、新潟は逆に2連敗と対照的だが、守備力が高いわりに得点力が低いという点では似通ったチーム同士の対戦であった。

町田はディフェンスラインを浅く保つコンパクトな布陣で、しばしばオフサイドを取っていた。

対して新潟は、丁寧な守備でボールと人の動きを制約していくスタイルの守り方。

オフサイドはさほど取らなかったが、破綻なく機能していた。

今季の守備の安定は、センターブロックの大武、新井、カウエ、加藤大が固定メンバーとなっている点が大きい。

昨季のセンターブロックは試合ごとに替っていたが、今季はメンバー固定によって安定感が増しているのだろう。

前半30分には矢野貴章がするするとペナルティエリアに侵入しGKと交錯。PKにはならず、騒然とするシーンもあった。

逆に新潟のペナルティエリア内で戸高のドリブルを許し、戸高の放ったシュートがゴールポストに弾かれる場面もあった。

町田的にはこれが一番得点に近づいたシーンだろう。

前半はホーム新潟が、闘志を燃やした分優勢といったところ。

後半も新潟の攻撃シーンが目立つ展開。

そんな中、後半14分、渡邊凌磨が得点。

ちょうど座っていた2階席からよく見える位置でのプレイだったので、記録的には1点だが記憶に残るシーンとなった。

 

◇ 予測を裏切る動きをされると、見ている側もDFも凍りつかざるを得ないゴールシーン

 

凌磨のゴールは、何度もリプレイを見たくなる美しい流れから生まれた。

サイドからサイドへの素早い展開という戦術的な展開もきれいだったが、なにより凌磨のプレイが上質で、泥臭い得点に慣れている新潟サポ的としては飲みなれない高級酒を飲ませてもらったような気分だった。

リプレイで確認して整理すると下記のようになる。

まず、右サイドのさほど高くない位置で、渡邊泰基からのパスを受けた高木が中央にむけてドリブルを開始する。

見ている側としては、一端後方へ下げるか、オーバーラップした泰基を使って縦への突破をはかるかするだろうと予測していたから、この時点でちょっと意表をつかれた。

DFも縦を切る位置どりだった分、自由にドリブルさせてしまったようだ。

高木は左サイドへ走り込む凌磨へ低い弾道の速いパスを送る。弾道上の選択肢としては矢野貴章のヘッドもあったが、ボールは凌磨の足元におさまる。

矢野貴章をマークしていたDFが凌磨の縦への突破を警戒してスライディング。ボールをコントロールできている凌磨は減速してそれをいなす。

次にかなりの距離を戻ってきた町田MFが、凌磨のクロスを警戒したポジションを取ろうとして突っこんでくる。これは左に身体をずらしてかわす。

3枚目の町田DBは右足のシュートを警戒するポジショニングで構えていた。

凌磨は自分の左前方に開いたシュートコースに、利き足ではない左足でコントロールシュート。

これがゴール対角の上隅にささる。

見ている側としては、縦に突っ込んでからのクロスみたいな流れを予測していたし、相手守備陣もそうだったんだろうと思う。

その予測が凌磨のプレイでひとつひとつ裏切られるごとに、現実が書き替えられていくような不思議な感覚が発生し、しびれたような心持ちの中でボールがゴールネットを揺らした。

しばらくぶりの歓喜の瞬間がスタジアムを揺らす。

こちらも喉がかれるほど絶叫していたから、相当喜んでいたんだと思う。

凌磨の得点ののち、矢野貴章にかえてチョヨンチョルが投入される。ボールをおさめる能力の高い選手同士の交代で安心感があった。シルビーニョだとちょっと不安だったと思う。

惜しいシーンも何度かあった渡邊新太に替えて田中達也を投入。

高木に替えて広瀬を入れ、加藤大をひとつ前にずらす守備固め。マサルを前に持っていく守備固めというのは手堅くてよい。

4分のアディショナルタイムもやりすごしホーム初勝利となる。

 

◇ 第7節終了時点で勝ち点10、8位と順位を戻す

 

2019年シーズン第7節は、引き分け1つ。

引き分け1つなのでリーグ全体で発生した勝ち点は32(※計算間違いを修正)。

甲府がドゥドゥの2発で岐阜に2-0で勝利し、1位に踊り出た。

水戸は東京ヴェルディとスコアレスの引き分け。

琉球は千葉に初敗北。このまま失速してくれるとよいが。

柏がオルンガの2発などで長崎から3得点。

金沢は鹿児島から3得点。金沢の好調は要警戒レベル。

第7節終了時点の勝ち点の並び具合は下記のとおり。

  • 勝ち点15: 甲府 水戸 柏

  • 勝ち点14: 琉球 山形

  • 勝ち点11: 金沢 大宮

  • 勝ち点10: 新潟 徳島 岡山

5位につけている山形は負け数1と少ないため好位置をキープしている。

今季の混戦の一因になっているようだ。

新潟は7節終え、勝ち3、分け1、負け3で、勝ち負け均衡状態まで戻した。

勝ち点9までに14チーム、勝ち点7までに20チームという詰まったリーグ戦になっているので、ここで敗けていたら18位くらいまで落ちていた。

 

◇ 次節への展望

 

次節の対戦相手は勝ち点10で並ぶ岡山。前節はAWAYで大宮に2点取られて逆転負けしている。

勝ち負け数は新潟と似ているが、柏に勝ち甲府と引き分けているので、地力のあるチームのようだ。

韓国人助っ人のイヨンジェがエース。新潟よりは得点力があるが、守備が安定していない模様。

新潟はこの試合で勝てると昇格戦線序盤戦に復帰できるし、なによりも上昇気流に乗ることができる。

渡邊凌磨が活躍すれば、興行的にも次々節のHOME山形戦で「ホームゲームで旬の選手を見逃がすな」的な宣伝惹句が使えてうれしいところだろう。

注目の一戦である。

 

2019年4月 2日 (火)

2019年3月30日AWAY徳島戦観戦メモ

勤務日だったのでDAZNで見逃し観戦。

試合後、見逃し観戦する前にBLOG、Twitter界隈を覗いてみたら、悲嘆と絶望に満ちたテキスト群に満ちていた。

さぞかし学級崩壊的な試合内容かと思って、それなりの心構えで見はじめたが、 悪コンディションの中の普通のしょっぱい敗け試合だったので、肩すかしをくった気分。

気になったのは、片渕監督の顔色がだいぶ冴えないように画面に映っていた点。

彫りの深い顔立ちの人は、「たいらな顔族」よりもそこいらへんがシビアに出て大変だなと思った。

 

◇ スターティングメンバー

 

GK: 大谷

DF: 川口 新井 大武 渡邊泰基

MF: 戸嶋 カウエ 加藤大 高木

FW: シルビーニョ 渡邊新太

SUB:GK 田口

SUB:DF 岡本

SUB:MF サムエル サントス、フランシス、渡邊凌磨、本間至恩

SUB:FW 矢野 貴章

レオナルドが1回休みで、かわりに渡邊新太を投入。 SUBをがらっと入れかえた陣立て。

これでパウロン以外の助っ人勢が、ともあれベンチ入りはしたこととなった。

田中達也、小川あたりのベテランを連れていかず、ブラジル人助っ人勢をベンチ入りさせたのは、仕上がってきているからなのか、下位チームとの対戦だったからなのか。

徳島は、河田をサブに入れていた。若い岸本がスターティングメンバーに起用され、結果としてきっちり得点を決めた。2戦連続とのこと。

こういうラッキーボーイがいるとサポーターも楽しいだろう。

GKの梶川、DFのヨルディ バイスもきっちりと仕事をこなしていた。

 

◇ 悪条件の中、ミスによる失点をリカバーできず2連敗。

 

前半は、徳島がテンポよくボールをまわし、新潟は攻めあぐねる展開。

欧州から呼んだ監督に3年チームを見させれば、ロジカルな組立てが身につきますという見本のような前半だった。

新潟は、パスのつなぎ方のリズムに工夫がなく、手詰りになってはボールを失うシーンが目立った。

攻め手がなくなった局面で、一端後ろに落とす動きに工夫がないところが見ていて気になったし、もどかしかった。

これは、ボールを戻されたの選手に特にアイデアがなくて、とりあえず様子をうかがいながらズルズルとボールを後退させていくという判断が多かったためだと思う。

ここのところのトレンドワードである「認知」という面からも、局面をきちんと認知していない悪い例として取り上げられそうだ。

そんななか、戸嶋がルーティンワーク的に下げたボールがかっさわれ、上げられたクロスを岸本にきっちり決められる。

ため息のでる残念な失点であった。

追う展開となるが、渡邊新太とシルビーニョのFWコンビはとくにいいシーンもなく前半終了。

後半開始時、片渕監督は、戸嶋を下げ、渡邊凌磨を投入。

フィールド内のワタナベ率がいままでになく高まったことにより、徳島の守備陣は混乱し(嘘)、後半は新潟ペースですすむ。

渡邊凌磨は、新潟の選手としては少数派のたたずまいに独特の高級感がある選手。

泥臭くジタバタ展開する「(事実上の)新潟らしさ」に馴染んではいないようにも見えたが、そこがよかったのかも知れない。

このギャップのせいなのかどうかは知らないが、リズムチェンジャーとしてはいい仕事をし攻撃の起点となっていた。

フィニッシュワークで2回くらい「それを外すか〜」というところがあったので救世主にはなれなかった。残念。

新潟の攻勢のなか、片渕監督は、シルビーニョに替えて矢野貴章、川口尚紀に替えてサムエルサントスを投入。

サムエルサントスは、7番を背負ったSBだからなのか、すこしアンデルソンリマ感があった。

惜しいシーンも幾つかあったが、徳島にしのぎ切られ無情のタイムアップ。

下位チームに2連敗したことにより、上位争いを下の方から窺うポジションから、中位勢争いにランクダウンする結果となった。

 

◇ 「深刻な得点力不足」という紋切型の病に片足をつっこんだか?

 

敗戦は、前半の失点をリカバーできなかったことによるもの。

バランスを崩して大量失点をすることがなかったのは、守備が安定しているからともいえるが、バランスを崩してでも点を取りに行くオプションがないからとも考えられる。

ここは見立ての難しいところだが、ウノゼロで2連敗しているわけだから、なんにせようまくいっているとはいえないだろう。

フットボールという競技の性格上、1失点は避けられるに越したことはないが、若い選手のミスで失点というのはやむをえないところもある。

問題は思った以上に点が取れていないことだろう。

今季はいまのところ、千葉戦の大量得点以外は、どの節も得点するのに苦労しているシーズンとなっている。

得点力不足病というやっかいな病の即物的な解決策として「得点感覚に優れた助っ人勢に頼る」という処方箋があり、Jリーグの少なくないチームはこの処方箋で得点力不足病を克服している。

今季の新潟は今のところ、レオナルド、シルビーニョともに思ったほど爆発してくれてはいないので、この路線を採ることはできていないようだ。

今節もシルビーニョと渡邊新太を前線で並べた布陣で臨んだが、どうも起用に迷いというか願望のような匂いが感じられるように思う。

ここのところの流れから予想して、渡邊新太と矢野貴章か、渡邊新太と田中達也を組ませるものだと思っていたから、シルビーニョの起用の意図はよく分からなかった。

外国人選手の数が多いので、チーム内でのやりくりが難しい面もあるのかも知れない。

ともあれ、次節以降、どのように得点パターンを構築するかが、見所でもあり、踏ん張りどころでもある。

 

◇ 第6節終了時点で勝ち点7、13位と順位は大幅に下落

 

2019年シーズン第6節は、引き分け4つ。

3得点以上取ったチームは今節もなし。

いよいよタイトなリーグ戦となってきた。

引き分け4つなのでリーグ全体で発生した勝ち点は29(※計算間違いを修正)。

柏が2敗目、水戸が鹿児島に勝利したほかは、上位勢はほぼ引き分け。

おかげで新潟の2連敗も、勝ち点勘定的には上位陣からさほど大きく引き離されていない。

第6節終了時点の勝ち点の並び具合は下記のとおり。

  • 勝ち点14:琉球 水戸

  • 勝ち点12:甲府 柏

  • 勝ち点11:山形

  • 勝ち点10:岡山

  • 勝ち点9: 京都 町田

  • 勝ち点8: 金沢 大宮 岐阜 栃木

  • 勝ち点7: 新潟、東京V、徳島、愛媛、長崎

新潟は6節終え、勝ち2、分け1、負け3で、負け越し状態に突入。

町田、金沢、栃木、徳島あたりがきっちり勝ち点を積んできているため、足踏みしている新潟は徐々に沈みはじめている。

次節の対戦相手の町田に敗けるといよいよ下位戦線に突入するような状況になる。

 

◇ 次節への展望

 

町田は6節を終えて勝ち点9。直近で2連勝しているが、その前に金沢相手に6失点している。複数得点もない。まだ安定していないのか、安定したから連勝しているのか。

エースがいないという点では新潟と似たような状況のようだ。

監督は相馬直樹。

難敵を迎えるのは、今季初の水曜ナイトゲームとなる。観客が少なそうなので、相手がさほど張り切らなさそうなのが好材料か?

 

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