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2019年5月15日 (水)

2019年5月11日AWAY長崎戦観戦メモ

妻子を新潟に置き去りにし、長距離AWAY観戦を敢行。

サッカー観戦以外の用事で長崎市内で知人と打ち合せをしなければならないこともあったので、木曜日に長崎入りした。

あえて出島もグラバー邸も見にいかない富豪的観光をして過す。

試合当日も、長崎市内観光ではなく、諫早市内観光をチョイス。

諫早駅前からの過剰なウェルカムモードにびっくりしたり、諫早市街の雰囲気のよさに感服したりしつつ、徒歩移動でスタジアムへむかった。

この日はやたらと暑く、九州新幹線西九州ルートの高架工事をしている国道沿いでは、手元の温度計が30度を超えることもあった。

大汗をかきつつ、それでも中産階級的な勤勉さを発揮して、スタジアムグルメのホットドックや五島うどんを楽しむ。

スタンドに入ると長距離アウェイということもあって中心部から密集指令が出た。

観戦席は久しぶりに太鼓を正面に見て、バンデーラの布を肩に背負う位置となる。

富豪的立場から一転して、おかしらの指示にしたがって大声を上げるガレー船の奴隷的な観戦スタイル。

トラスタは、AWAY1階席からは大型モニタも時計も見えない構造なので、残り時間がわからないのには困った。

あと、頭上のスピーカーからサウンドオンリーの福山雅治が、低音ヴォイスでやたらと五島観光をすすめてくるのにも戸惑った。

福山雅治ファンがいたら、それはそれで拷問的な観戦となっただろう。

 

◇ スターティングメンバー

 

  • GK: 大谷

  • DF: 戸嶋 新井 大武 川口

  • MF: 加藤大 カウエ 渡邊凌磨 シルビーニョ 高木

  • FW: レオナルド

  • SUB:GK 田口

  • SUB:DF 堀米

  • SUB:MF パウロン 本間至恩 小川

  • SUB:FW 田中達也 矢野貴章

前節勝利したメンツをそのまま起用し、SUBも今季初となるパウロンを起用。

外国人枠の関係でフランシスを落とした布陣。

前節の戸嶋が微妙だっただけに、「勝ったチームはいじるな Never change a winning team」とはいうが、SBは本職を起用したほうがよいのではと思った。

対する長崎は、J1より落ちてきたシーズンだけあって角田、玉田などの大駒を擁する布陣。

 

◇ 暑いのに機動戦を仕掛けてくる長崎と戸惑う新潟

 

試合開始直後、前節に対戦したレノファ山口とは一変して、長崎は勤勉な機動戦を仕掛けてくる。

競馬的に表現すれば序盤から「足を使う」スタイルに見えた。

攻守ともに労を厭わないスタイルは、手倉森スタイルか、新潟対策だったのか?

新潟は、キビキビと攻めてくる長崎に戸惑っているうちに、中心部をきれいに割られ鮮やかに右サイドにパスを通される。

戸嶋が現場に急行するが間に合わず丁寧にルックアップした上でのクロスを入れられる。

大武がヘディングでクリアしようとするも絶妙に届かず、呉屋に決められる。

ゴール裏から観戦した時は、戸嶋が鬼の形相で突っこめば、少なくともクロス精度は下がったのではないかと思った。

後日失点シーンをDAZNで観ると、中心部を割られたところで対応が難しいパスだったようだ。

長崎のシルビーニョまわりへの人の貼り付け方などを見ていると、攻守の切り替え時にあいまいさが生じる新潟の中心部を攻略し、サイドの選手を長駆させるというプランがあったようだ。

失点後も、攻守に勤勉な長崎と、それをもてあまし気味の新潟という構図で試合が進む。

長崎は4-4-2、新潟は4-2-3-1的な布陣なのだが、ピッチ中央部の制圧合戦では要所で長崎の方が勝っていたように見えた。

気温が高く日射もけっこうピッチ上で照り返しているような気象条件だったため、前半30分過ぎに長崎の選手が足にトラブルを発生させて試合を止めるシーンが散見されるようになる。

やや新潟ペースになってきたような後半終了時、加藤大がゴール正面でファール。

これを大竹に鮮やかに決められ、前半2失点で終了。

この失点で、通常営業モードを緊急モードに切り替えなければならない、監督の采配が問われる試合となった。

 

◇ 交代カードの切り方と痛すぎる3失点目

 

ハーフタイム時、トイレにいったりしながら交代カードの切り方について考えた。

素人考えとしては、暑いのに飛ばしている長崎に対して、新潟は「足を残して」いるというのがキーになると考えた。

田中達也と矢野貴章という機動兵器がベンチに控えているのだから、このカードの切り方によっては3得点はできるだろう。

守備面ではサイドバックを専門職体制に戻した方がよさそうだから、堀米投入して川口を右サイドに戻す。

替える選手はシンプルに戸嶋か。

加藤大を抜いて堀米を投入、戸嶋を一列上げ、渡邊凌磨を1つインサイドで使うという布陣もあるかとも考えた。

いずれにしても素人の妄想なので、監督がどうカードを切るかに注目していたところ、後半開始から加藤大アウト、小川インという策。

中盤に小川を投入して、長崎の中盤支配に対抗しようとする意図だったのだろう。

小川投入により、中盤のせめぎ合いは新潟優勢となってくる。

後半14分の渡邊凌磨のゴールは、中央を縦に割るかたちの見事なものであった。

ここで吉永監督は、DFラインをいじるのに交代のカードを切る。戸嶋を下げてパウロンを投入。

暑さのなかでの1点ビハインドという状況でDFラインにカードを使うというのは悪手だと思ったが、これは当初のプランどおりということだったのか。

SBにフレッシュな選手をいれるのならともかく、CBにフレッシュな選手というのはなぜだったのだろう。

この交代では、ピッチ上に「攻勢を強めよ」というメッセージが伝わるはずはない。

「ミッドウェー海戦」における兵装交換的な間の悪さだったか?

この交代以後、中央でガス欠気味になったシルビージョが狙われ、パスカットや背後のスペースをいいように使われるシーンが頻発する。

後半23分の3失点目は、長崎に中央を割られ、右サイドから折り返したゴールをあざやかに交代で入った畑に決められるというもの。

ここも、シルビーニョがらみだった。

新潟の最後の交代カードはシルビーニョを下げて本間至恩を投入するというもの。

左の大外に構えた本間至恩にはその後、ドリブルで果敢に切込み、何度もチャンスを演出する。

しかし暑さの中で、新潟の攻撃陣も疲労が目立つ。

レオナルドが足をつらせて長時間治療しているにもかかわらず、交代のカードはもうないという事態となったときは目を覆った。

これは采配ミスとしかいいようがないだろう。

終了間際に長崎の守備も苦しくなってきた状況で、ペナルティエリアの中で渡邊凌磨が意地の突破をみせたりするシーンがあり、さらに高木が倒されてPKを得る。

渡邊凌磨、高木のがんばりで終盤は惜しいところまでいったが、あれは個人を讃えるべきだ。

高木が得たPKは、さきほどまで足をつらせていたにもかかわらず、レオナルドがキッカーとなってきっちりと決める。

ここでタイムアップ。

3-2での痛い敗戦となる。

 

◇ 吉永采配が裏目に出たのか、それとも勝負事として稚拙な采配だったのか?

 

試合後は帰りの飛行機の時間に間にあわせるため、早々にスタジアムを離れシャトルバスで諫早駅に戻った。

帰りのバスの中で、長距離アウェイ観戦での敗戦でしか味わえない格別の苦さをしみじみと堪能しつつ、この試合の采配について考えた。

解せなかったのは、暑さの中で先方がわりと足を使って攻撃してくるスタイルなのに対して、後手を踏んでいるようなカードの切り方だったことだ。

長崎の選手の中には、あきらかに足を気にしている選手がいたし、ゲームプランも前半に猛攻をしかけて得点し、あとはブロックを形成して逃げきる策のように見えた。

2枚目の交代がパウロンでなければ、レオナルドに替えて、運動量を誇る田中達也、矢野貴章を投入し、掻き回した上で渡邊凌磨、高木に仕留めさせることができたのではないだろうか?

3失点目は、ビハインド状況でDFを投入した上での追加失点。

いつも同じ時間にガス欠になるシルビーニョが狙われたかたちだったから、手倉森采配の方が上手だったいうのが妥当だろう。

監督は敗戦後「暑さを言訳にしたくない」というコメントを残していたが、ここは勝敗は抜きにして「暑さを味方にするプランを立てたのだが」くらいのことはいって欲しかった。

吉永監督のフットボールの指導者としてはともかく、勝負師としての力量に疑問を感じた試合となった。

もっとも、この日の暑さは、現地観戦をしているときは試合の重要なファクターのように感じたが、後日DAZNでみるとさほどでもないように見えたので、なんらかの観る側の心理的なバイアスがかかっているのかもしれない。

つらつらと敗戦について考えながら諫早駅前のバスターミナルに到着。

空港行きのバスに乗車したら、普通の路線バスだったため、思わぬ「路線バス大村湾の旅」となった。

広大でのっぺりとした越後平野に見慣れた眼には、長崎県はほんとうに平なところが希少な地形にみえた。

 

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